REPORT 現地レポート

東日本大震災10周年復興支援大会(岩手大会)最終戦:日本76-50イラン「日本代表で一番求められるのがディフェンス」 金丸晃輔選手

2021年6月27日

 「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2021 (宮城大会 / 岩手大会) International Basketball Games 2021 in MIYAGI/IWATE 東日本大震災10周年復興支援大会」は、1勝1敗で迎えた最終戦も岩手県・奥州市総合体育館(Zアリーナ)にて開催。AKATSUKI FIVE 男子日本代表チームは76-50で男子イラン代表に勝利し、2勝1敗と勝ち越して全日程を終えました。

 26点差をつけて快勝した最終戦、「ディフェンスとオフェンスともに、理想に近い内容の良い試合でした」とフリオ・ラマスヘッドコーチは言います。いかに効率的に得点をできたを計る指標によると日本のオフェンスは1.15と求める数字であり、イランの失点を0.76に抑えたこともラマスヘッドコーチは評価しました。

 反省点はイランのゾーンディフェンスに対し、7点しか取ることができなかった第3クォーターです。#14 金丸晃輔選手は、「オフェンスがよくない時にこそ、ディフェンスをがんばらなければいけないですが、第3クォーターはそれができてなかったです」と振り返ります。シューターとして活躍する金丸選手ですが、「日本代表で一番求められるのがディフェンスです」と強調します。「オフェンスの波が来るまでディフェンスをがんばる意識を持って全員が戦っていました」という第4クォーターは、ふたたび日本ペースとなり、点差を引き離して快勝することができました。

 3ポイントシュートを4本決め、15点を挙げた#88 張本天傑選手は、体を張ったディフェンスやリバウンドでもチームに貢献しています。東京オリンピックのメンバーに入るためのアピールが続く中、張本選手は「今までの過程が良い経験であり、チームメイトからも多くのことを学んでいます」とその競走自体を成長につなげていました。

「このメンバーと一緒にバスケができるのも、年間で1〜2ヶ月程度です。みんながスター選手であり、国際試合を通じて経験できるのも限られた選手だけです。この期間に得た経験をどれだけ自分のものにできるかどうかが次のシーズンにつながります。毎年、この夏の経験を大事にしています」

 宮城県と岩手県をはじめ、多くの方々の前で今大会を無事に終えることができました。ありがとうございました。次はさらなる強敵を迎える沖縄大会です。まだどのタイミングかは明らかにはなっていませんが、東京オリンピックまでには渡邊雄太選手、八村塁選手、馬場雄大選手が合流します。ラマスヘッドコーチは「良い方向に向かっています」と断言する一方で、海外組が合流すれば「システムを理解することからはじめなければならず、そのためには一度歩みを止めることになります」。さらに精度を高め、成長させていくためにも「沖縄大会は、今後のチームの方向性を左右するほど大事な期間になります」と気を引き締め、東京オリンピックで勝利するためにも強化を続けていきます。

日本生命カップ2021(沖縄大会)
・7/7 (水) 男子日本代表 vs. 男子ハンガリー代表
・7/9 (金) 男子日本代表 vs. 男子ベルギー代表
・7/11 (日) 男子日本代表 vs. 男子フィンランド代表
会場:沖縄アリーナ

日本生命カップ2021 (埼玉大会)
・7/16 (金) 男子日本代表 vs. ※対戦国未定
会場:サイデン化学アリーナ (さいたま市記念総合体育館)

SoftBank カップ 2021 (埼玉大会)
・7/18 (日) 男子日本代表 vs. 男子フランス代表
会場:サイデン化学アリーナ (さいたま市記念総合体育館)

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