REPORT 現地レポート

東日本大震災10周年復興支援大会(岩手大会)第2戦:日本67-72イラン「チームのために何ができるのかを考え、ベストを尽くすことが大事」ギャビン・エドワーズ選手

2021年6月26日

 「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2021 (宮城大会 / 岩手大会) International Basketball Games 2021 in MIYAGI/IWATE 東日本大震災10 周年復興支援大会」は、岩手県・奥州市総合体育館(Zアリーナ)にて第2戦を開催。第1戦を快勝したAKATSUKI FIVE 男子日本代表チームでしたが、序盤からアグレッシブに向かってきたイラン代表チームに67-72で敗れました。

 「第1戦で大差をつけて勝ったからこそ、相手はプライドを持って向かってくるので、そこは本当に気をつけよう」と#24 田中大貴選手が話すように、チーム全員が注意していました。試合は拮抗した展開となりましたが、「相手はよりフィジカルを強く、アグレッシブにプレーしてきたのに対し、少し受けてしまったことで試合の入りが良くなかったです」と続け、なかなか流れを作れなかったことを敗因に挙げます。残念ながら勝利を届けることはできませんでしたが、選手たちは反省点だけではなく、試合ごとに手応えも感じています。

 第1戦はポイントガードとしてゲームコントロールに務め、チームメイトに託したことで無得点に終わった田中選手ですが、本日は12点 / 5アシストの活躍を見せます。「今日はまわりの選手がシュートタッチに苦しんでいたので、自分から積極的にアタックした方が良いと思い、あのようなプレーにつながりました」という状況判断して対応します。2019年のFIBA ワールドカップからポイントガードにコンバートした田中選手は、試合を重ねるごとに自信を深めています。その一方で、「ワールドカップよりも、オリンピックは出場数は限られてくるので、あのとき以上に高いレベルになります。サイズも1段階上がるし、今はイランと試合していますが、個人個人が先のことを考えて取り組まなければいけません」と意識を高く持って成長につなげています。

 「新しいディフェンススタイルに取り組んでいる中で、はじめは手を使いすぎていました」と話す#23 ギャビン・エドワーズ選手は、FIBA アジアカップ 2021 予選での日本代表デビュー戦は5ファウルで退場しました。しかしその後、フリオ・ラマスヘッドコーチからアドバイスを仰ぎながら、「体をもっと使うようにしたことで今は対応でき、良い方向に向かっています」とこの試合は2ファウルで凌ぎ、国際試合に順応しはじめています。まわりとの連携も良くなり、オフェンスではチームハイの18点。#0 ライアン・ロシター選手との1つしかない帰化枠争いに対し、「チームのために何ができるのかを考え、ベストを尽くすことが大事になります」と切磋琢磨し、チームをレベルアップさせる存在です。

 1勝1敗となり、勝負をつける最終戦は同じく奥州市総合体育館(Zアリーナ)にて、6月27日(日)15:00TIP-OFF。復興支援大会であり、岩手のファンを元気付けるためにも負けられません。

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